SEO対策に必要な「仮説思考」について

たとえば、「ホームページ制作」という言葉で上位表示が出来ていたとします。
毎日100回閲覧されているのに問合せ等が全く入らない、という状態だとしたら、何が問題なのでしょう?

ページの内容は?

「ホームページ制作」という言葉で訪れた方は、何を解決したいのか?という問いを予測してページ内容を組み立てましょう。

明確な答えがないので、仮説が必要になります。

「問い合わせを得るにはどのような検索キーワードで閲覧者を得るか」
「問い合わせしてくれる人はどんな課題を抱えているのか」
「その課題を解決するためにどんなキーワードで検索しているのか」
「そのキーワードで検索する人は、どんなタイトルだったらクリックしてくれるか」
など。

それぞれを予測してページ内容を組み立てる施策が必要です。
もちろんすぐにうまく成果が出ることは少ないので、うまくいかなかったときこそ

「ユーザーはこの情報だけでなく、別の情報を必要としているのかもしれない」
「では次はこのキーワードで挑戦してみよう」

と、PDCAを回してゆく必要があるのです。

「ホームページ制作」で検索するユーザの疑問点は?

(1)ホームページを作るのにいくら掛かる?
(2)どのように作れば失敗しない?
(3)自分で作るにはどうしたらよい?

などが思いついたとして、ここで見込み客になり得るのは(1)です。
料金について知りたいとの予測があるのに、サイト内に制作費用が掲載していなかったら、たちまち離脱してしまいます。

「料金を書いているのに反応がない」のであれば、予算が合わないとか、料金と実際制作できる内容に差があるので頼みづらい、などの理由があるはずです。

効果検証はどうする?

実際の閲覧数と問い合わせ等の反応数の数値を取りましょう。
「ホームページが何回見られたか」はGoogleアナリティクスという無料ツールを導入すればおおよその数値を取得てきますし、問合せ件数も過去のメール受信履歴をたどれば数がわかるはずです。

「問合せ率」は、業種によって異なりますが、0.5%前後が一般的と言われています。
つまり、200人に1人という計算になります。

これは本当に業種や商材によってしまうので、分析が難しいところなのですが目安にはなり得ます。

目安の問合せ率より低いのであれば
・ページ内容がユーザの要求を満たせていない(内容の不一致)
・問合せボタンをクリックしたいと思える作りになっていない。
・メールフォームの作りが煩雑になっている
などの対策を考えることができるようになります。

検索順位を高めるためのSEO対策や、ユーザーの要求といった、正解の見えづらい問題に立ち向かうことにほかならず、仮説と仮説に対する適切な施策・うまくいった/いかなかった判断をする検証作業が必要になります。